今月のブログは私院長が担当いたします。今回は動物の血圧測定について。当院の患者さんであるH.Mちゃんに撮影のご協力をいただきました(^^) Mちゃん、ありがとね~!
血圧って人では簡単に測定できるけど、動物ではどうするの?と思われる方がいらっしゃると思います。基本的には人間と一緒です。しかし動物の場合は…私たちも自宅で測定する値とお医者さんが目の前にいるときに測定する値とでは開きがでてしまいますよね。緊張して(^^; 動物においてはその影響がもっと顕著に現れます。病院に来て、全く緊張または興奮していない動物はほとんどいないので、安静時の血圧測定が非常に難しいです。なるべく心臓と同じ高さでカフを巻いて測定する等々もヒトと一緒です。したがって院内での落ち着き具合により、どうしても測定できない子たちも沢山いると思います。むしろそのような子たちの方が多いのかもしれません(^^;
今回は院内でも落ち着いてくれているH.Mちゃんをご紹介致します。
測定前、若干緊張の面持ちのMちゃんです。
実際の測定風景。Mちゃん、少し慣れてきた様子(^^♪ とてもいい子にしてくれていたので、正確に測定できました~
院内で落ち着いた後、複数回測定して平均を出します。当院ではドプラー法と呼ばれている血圧測定器にて計測しています。収縮期血圧(上の血圧)が160を超えている場合、治療が必要とされています。特に高齢の猫ちゃんでは高血圧症になっていることが多くありますので、ご心配な方はご相談ください。
最後に「Mちゃんは、高血圧症ではありませんでした!」よかったね、Mちゃん!
院長